皮膚マークのこと

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皮膚マークのこと

皮膚マークってなんだ??

 最初の説明でほとんどの病院では体にマーク(=皮膚マーク、印とか良く言います)を書くことを前提に説明されます。
(※最新設備の整った病院ではマークレスと言ってマークを書くことなく放射線治療ができる病院も少しづつ出てきています)
皮膚マークとは・・・その名の通り皮膚にインクやペンでマークした放射線治療を行うための印の事です。

右の写真のような皮膚に直接書く目印になります。
ペンやインクの種類も黒だったり青だったり紫っぽい色味だったりと様々あります。
私の勤務する病院では手術用のペンを代用しています。



皮膚マークイメージ1
皮膚マークのイメージ

皮膚マークの重要性

 このマークに合わせて治療を行いますので、とっても大事な印です。
どのあたりに書かれているかを把握し印を消さないように日常生活を過ごして頂きたいと説明します。
完全に消えてしまうと照射位置を再度合わせる作業が必要だったり、意図せず照射位置がずれていく要因となります。


一般的に皮膚に書いた印でぴったり毎回同じ位置に照射できることはなく、柔らかい皮膚なので寝方や姿勢、力の入り具合などによって印の位置は変動しています。その変動を見越して余裕をもって照射範囲を決めていますのでそこは心配しなくて大丈夫です!

マークを書く主なタイミング

  • 治療計画CTのとき
  • 初回位置合わせのとき
  • マークが薄くなった時
  • 照射位置を修正したとき

インクやペン以外のアイテム

放射線治療用のマーカーや手術用のペン、市販の油性ペンなどが良く使われます。
薬剤部に専用のインクを調合して作ってもらう病院もあります。

ペンやインク以外にもシールタイプのマーカーも販売されています。

気を付けたいこと

マークの耐久性

 これは個人差がかなり大きいですが、ペン・インクは2~3日、シールタイプで1週間程度のような印象です。
肌着のこすれや多汗、軟膏の使用などの条件が重なると毎日書き足しが必要になる場合もあります。

自分で書き足しはダメ!

 たま~にですが、「マークが薄くなってきたから自分で油性ペンでなぞってきちゃったよ~」なんておっしゃる患者さんがいらっしゃいます。

ダメです!

ミリ単位で照射位置にこだわってマークを書いていますので、治療スタッフ以外がマークを書くことはおすすめできません。

マークは自分で書かないこと
薄くても見れていれば大丈夫です!

色落ちかなりあります!

 直に触れる肌着は特に良く色移りします。一度移るとなかなか落とせない可能性もあるため、汚れてしまっても良い肌着や下着をお勧めします。高級な肌着はもったいないですよ。

参考画像

 私の腕に書いてみた印です。シャワーで流すだけにしましたが5日目にはほとんど消えていますね。
印象ではシャワーよりも朝起きたときに薄くなってしまうように感じました。こすやすい部位が落ちやすいのかもしれません。5日目の様子では書き足しが必要と判断します。

治療計画CT後初回の治療まで3日以上あく場合や治療中長期の休みを挟む場合などでは特に気を付けてくださいね。

1日目
3日目 まだまだ大丈夫
5日目 もう持たないかも!

印が見えなくなってしまう前に病院に連絡しましょう。

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